「世界一美しい花木」 ヨウラクボク

世界にはさまざまな美しい花があります。
それら美しい花を形容するため、いろいろな言葉が使われます。
「世界三大花木」、「世界三大香木」など多くの表現でその花の美しさが伝えられます。

今回は「世界一美しい花木」と言われるヨウラクボクを紹介します。
なかなか見ることのできない珍しい植物です。

記事の内容
〇ヨウラクボクの概要
〇ヨウラクボクの特徴
〇ヨウラクボクの見れる場所

〇ヨウラクボクの概要
ヨウラクボクはミャンマー原産のマメ科で、一属一種の珍しい植物です。
現地では10メートル以上になる常緑高木です。
「世界一美しい花木」と言われています。

・名前の由来
漢字で書くと「瓔珞(ようらく)木」。瓔珞とは貴族が身に着けた珠玉を連ねた首飾りや腕輪のことです。インド貴族仏教では仏像の頭上に吊るす飾り具になり、寺院内を荘厳にする垂れ飾りのことです。英名はPride of Burma(ビルマの誇り)やQueen of Flowering Tree(花木の女王)の最高の賛辞が込められた名前がついています。 

〇ヨウラクボクの特徴
花は葉腋から総状花序を下垂し朱赤色の5花弁をつけます。
花弁は上の3つは長くしたの2つは短い作りになっています。
花の中心部には9~10個の雄しべがあり、その中心に雌しべがあります。

開花のようす

つぼみ初期

新葉の展開初期

・ヨウラクボクが珍しいといわれる理由
ミャンマー南部に自生する珍しい木です。
しかし不思議なことに1826年に発見されて以来野生の個体は2回しか見つかっていません。
そのため未解明なことの多い木です。
19世紀英国のデヴォンシャー公爵は、ヨウラクボクを手にいれるため現地にプラントハンターを派遣し、専用の温室を建てました。

〇ヨウラクボクの見られる場所
茨城県 国立科学博物館筑波実験植物園
東京都 神代植物公園
京都府 京都府立植物園
高知県 牧野植物園
宮崎県 宮交ボタニックガーデン青島
沖縄県 海洋博公園熱帯ドリームセンター

上記の植物園で見ることができます。
3月~5月に開花するようなので直接植物園にお問い合わせしてみてください。

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