食虫植物の捕虫方法

名前のインパクトとその姿から人気のある食虫植物は
夏が最盛期の種類も多いため
子供たちの夏休みの自由研究の題材に選ばれることが多いです。
また大人の間では栽培を楽しむ趣味家の熱も高まっており
大人も子供も虜となる人気のある植物です。

食虫植物というとハエトリソウやウツボカズラなどをイメージする方が多いですが
他にもさまざまな種類があります。

ここでは食虫植物の捕虫方法に焦点を当てていろいろな種類の食虫植物を紹介します!

記事の内容
〇粘着式で捕虫する食虫植物
〇落とし穴式で捕虫する食虫植物
〇挟み込み式で捕虫する食虫植物
〇吸い込み式で捕虫する食虫植物
〇誘い込み式で捕虫する食虫植物
〇まとめ

 

〇粘着式
葉や茎の表面にある細かい毛からネバネバした粘液を出して
そこに触れた虫をくっつけてしまいます。
捕まった虫は動けなくなり葉や茎から分泌される消化液により
ゆっくりと溶けていきます。

Drosera属(モウセンゴケ)
Pinguicula属(ムシトリスミレ)
Roridula属
Byblis属
Drosophyllum属
Triphyophyllum属
Philcoxia属
Drosera属(モウセンゴケ)

ムシトリスミレ捕虫方法

ムシトリスミレ・ギガンティア

ドロセラ カペンシスの捕虫方法アフリカナガバノモウセンゴケ

 

〇落とし穴式

葉が落とし穴のような筒状になっていて虫を誘い込みます。
筒状の葉は内部はツルツルしていて縁はエリ状で返しがついているため
落ちたら出ることができない構造になっています。
落ちた虫は筒の中に溜まっている消化液により分解、吸収します。

Nepenthes属
Sarracenia属
Darlingtonia属
Catopsis属
Brocchinia属
Heliamphora属
Paepalanthus属
Cephalotus属

ネペンテスについてもっとくわしく知りたい方はこちら!
ネペンテスの袋のしくみ

〇挟み込み式
二片状に変形した葉を瞬時に閉じ獲物を捕獲します。
多くの人がイメージする食虫植物の形状と捕虫方法が特徴のタイプです。
二片状に変形した葉を瞬時に閉じ獲物を捕獲します。

Dionaea属(ハエトリグサ)
Aldrovanda属

ハエトリグサ捕虫方法

ハエトリグサ

 

 

〇吸い込み式
葉の先に小さな袋があり普段は閉じていますが
水中や地中で小さな虫が近づくとふたが開く仕組みです。
袋の中はふだん水も空気も入っていない状態でふたが開くことにより
スポイトのように水と虫を吸い込みます。

Utricularia属

ミミカキグサの捕虫方法

ミミカキグサ

 

〇誘い込み式

地下にある管状の葉で獲物を捕らえます。
この葉は途中からY字に別れ二股の先はらせん状に
すきまのある管になっています。
その隙間からプランクトンが迷い込むと管の付け根に向けて誘い込まれ
管の膨らんだ部分で消化、吸収されてしまいます。

Genlisea属

〇まとめ
食虫植物は世界各地に自生しさまざまな種類があります。
そのため、なかなか種類を覚えるのに苦労する方も多いようです。
捕虫方法を知ることにより自分の頭の中を整理し、より興味をもち
実際に栽培をはじめてみることをオススメします。
また最近は各地で年間を通じて物販イベントが開かれたり
夏は植物園で食虫植物展の開催も行われているので
自分の目で実物を見てみると新しい発見があると思います。

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